ぶらっと車椅子 安心しておでかけするための15のヒント

どう決める?
でかける日程と介助をお願いする人

車椅子でぶらっとでかけるために、まず決めなければならないのが日程と誰と行くかです。
ここをしっかりしておかないと、えらいことになります。
そして、介助者が決まったら介助方法を確認しておきましょう。

天気がものすごく大事

おでかけするときは天気がいい日が良いですね。
雨が降っていると大変です。傘をさせませんからね。
介助してくださる方がいても、傘をさしながら車椅子を押すのは至難のわざです。

日程を自由に決められるなら「晴れそうな」日を選びましょう。

天気予報のイメージ

<私の体験談>
私の所属している障害者の会では、月に一度みんなでおでかけをしています。その日程は一ヶ月前から決まっているので天気予報で決めているわけではないのですが、毎回天気がいいです。日頃の行いですね。

ただ、天気が悪いときは私の家族や会の方が傘をさしてくれます。たしかに私と車椅子を押してくれている介助者は濡れないのですが、傘をさしてくれている人が濡れてしまいます。なので、本当は傘をさしてくれている人に傘をさしてくれる人が必要なのです。もうしわけないです。
そんなこともあるので、あんまり雨の日は外に出かけたくないのです。

一緒に行ってくれる人も大事

おでかけの目的にもよりますが、だれかと一緒におでかけするのがやっぱり安心です。
家族・友人・恋人・ヘルパーさんなど、自分の身体のことを知っていてお互いに気を使いすぎずに一緒にいられる人だとベストです。

介助者のイメージ

<私の体験談>
車椅子を介助してもらっているときにすごく感じるのがその人の「キャラ」です。キャラが車椅子の押し方にかなりでてきます。慎重な人や大胆な人、せっかちな人やてきとうな人などです。私的には「てきとうな人」がけっこう好きです。あまり慎重すぎたり大胆すぎるのはいやで、せっかちなのも困ります。細かいところは私が声をかけるので、少してきとうな感じで押してもらうのがちょうどいいです。これは相性の問題ですよね。相性が悪いとけんかになっちゃうかもしれません。

車椅子の介助方法を確認しておく

でかけるまえにできれば確認しておきたいのが「車椅子の介助方法」です。
現場で「こういう風にして」とお願いしてもいいのですが、口で伝えるのが難しいテクニックなどもあります。
一緒に行ってくれる人が決まったら、「このサイトを見てみて」とお願いし、雰囲気をつかんでもらっておくといいでしょう

車椅子の介助方法

私みずから実験台となり、主な介助方法をまとめてみました。

車椅子の構造

各部の名称です。ここでは以後、この図の呼び方で説明していきます。

車椅子の各パーツの名称

  • ハンドル
    ハンドグリップともいう。ここはしっかり握ること。荷物かけにもなる。

  • アームレスト
    ひじ掛け、ひじ置き。取り外しできるものもある。

  • ブレーキ
    停止時、タイヤをロックするために使う。スピードを抑えるためには使えない。

  • 座面
    クッションを使うこと多し。

  • フットレスト
    足置き。

  • キャスター
    前輪・小車輪ともいう。小さいのでちょっとした段差でも止まってしまう。

  • 大車輪
    後輪・駆動輪ともいう。空気が抜けると抵抗が強くなるので、空気はなるべく満タンに。

  • ハンドリム
    車椅子をこぐ部分。

  • ティッピングバー
    ステッピングバーともいう。付いていない場合もある。

  • ハンドブレーキ
    介助者用のブレーキ。自走式では付いていないことが多い。

車椅子の押し方

出発時

  1. 乗っている方の姿勢が安定しているか、手はひざの上、足はフットレストにちゃんと乗っているか確認する
  2. ブレーキを解除する
  3. 声をかける(「行きますよー」など)
  4. 安全運転でレッツゴーです
車椅子を押すイメージ
←ぶらクルさんの手がハンドリムにあるので
 これは良くない例です

止まるとき

  1. 声をかける(「止まるよー」など)
  2. ゆっくり止まる
  3. ブレーキをかける
  4. ひと息つく
段差の上がり方・降り方

段差はティッピングバーを使います。

段差発見のイメージ

段差を発見

「段差だね」とつぶやく


キャスターを段差に上げるイメージ

ハンドルを押し下げながらティッピングバーを踏み、キャスターを浮かす

キャスターを段差に乗せる


後輪を段差に上げるイメージ

大車輪(後輪)をよいしょと上げる


降り方はこの逆で、バックから降ります。

段差を降りるスタンバイ

「降りるよ」と言う


大車輪から降ろすイメージ

大車輪をゆっくり降ろす


ティッピングバーを踏むイメージ

ティッピングバーを踏みながらキャスターを降ろしていく


そっと着地イメージ

そっと着地する


溝の越え方

段差と同じ要領です。

電車の乗り降りの際にも使えます。

みぞ発見のイメージ

溝を発見

「溝だね、行くしかないね」と二人でつぶやく


キャスターを上げるイメージ

ハンドルとティッピングバーでキャスターを上げる

キャスターを上げたまま前進


キャスター着地のイメージ

キャスターを溝の向こう側にそっと降ろす


大車輪を浮かすイメージ

大車輪を浮かせて前進し、溝を越える


みぞ越え成功のイメージ

大車輪をそっと降ろし、自分もつまづかないように溝を越える


坂道の上り方・下り方

上りは前向き、下りは後ろ向きで行きます。

坂道のイメージ

下り坂では、急に止まってしまったときに乗っている方が前に落ちてしまう可能性があるので、後ろ向きが安心です。

ゆるい坂であれば、前向きで下りても大丈夫です。


砂利道・雪道の行き方

砂利道や雪道ではキャスターがうまく回らなくなるので、普通には進めません。

後ろ向きで行くか、キャスターを上げながら行きます。

後ろ向きで行くイメージ

後ろ向きで行くと大車輪がメインになるので進みやすくなります。


キャスターを上げていくイメージ

キャスターを浮かせていくのが一番確実ですが、これをやるには介助者のテクニックとパワーとスタミナが必要です。


あきらめるイメージ

やばそうなときは、さっとあきらめましょう。


車椅子のイメージ

<私の体験談>
家族や友人に車椅子を押してもらうときはいいのですが、通りすがりの人に助けてもらうとき、介助方法を言葉で伝えるのはけっこう難しいです。特に4人がかりで車椅子ごと持ち上げてもらい、階段をわっしょいわっしょい移動するときは注意が必要です。

車椅子には持っていいところと悪いところがあるからです。持っていいのはフレームの部分で、悪いところは着脱式のアームレストと、タイヤおよびハンドリムです。アームレストはスポッと抜ける可能性が、タイヤとハンドリムはブレーキが外れてしまったときにぐるんと回転してしまう可能性があります。

私は階段で持ち上げてもらうときは、必ず自分の目でどこを持ってくれているか確認するようにしています。

車椅子の介助法 階段の上り方と降り方を写真つきで説明しています。

まとめ
まずは、でかける「日程」と「一緒に行く人」を決めましょう
車椅子の操作の仕方も、でかける前に確認しておくと安心です