ぶらっと車椅子 安心しておでかけするための15のヒント

車椅子でピンチのときの切り抜け方

私流のピンチのときの切り抜け方を紹介します。

携帯電話でSOS

1人でいるときは携帯電話やスマートフォンを持っておくと安心です。グレーチングにはまった、坂でひっくり返った、エレベーターに閉じ込められた、車椅子が壊れた、などなど めったにありませんが、「携帯電話を持っている」「ピンチのときは助けを呼べる」という状態にしておくことが外出時の不安をやわらげてくれます。

携帯電話のイメージ

<私の体験談>
車で買い物に行ったときに、帰ろうとしたら横にびたっと他の車に停められていることがありました。私はドアを全開にしないと運転席に乗り込めないので、そのままでは乗れません。そこは身障者用駐車場がなかったので、横に停められないように入口から遠くの空いているところに停めていたのですが、横にきちゃいました。なぜわざわざここに停めるかねえと思いましたが、その人が悪いわけではありません。しょうがないので近くに住む親戚のおばさんに携帯電話で助けを呼びました。それからはなるべく端に停めて、車の右に停められないようにしています。

通りすがりの人にお願いする

最初から「誰かに助けてもらおう」と思ってでかけるのはあまり良くないですが、「自分以外の人間は全員敵だ」と考えるのも良くないと思います。困ったときは優しそうな人にお願いしてみましょう。

助けてもらうイメージ

<私の体験談>
今までで一番「助けてもらっちゃったなあ」というときのことです。車で買い物に行き、駐車場で車椅子を降ろしていたら、買い物を終えて戻ってきた知らないおじさんが「手伝うよ」と言ってくれ、車椅子に乗るのを手伝ってくれました。そして「お店の中まで押すよ」と言い、車椅子を押してくれました。さらにおじさんは買い物かごを持ち、「何買うの?」と聞いてきます。さすがにそこまでは、と断りましたが「いいから、いいから」と言うので30分くらい見ず知らずのおじさんとショッピングしてしまいました。これは間違いなく甘えすぎのパターンですが、たまにはそういうこともあっていいかなと思います。

見知らぬ人に助けてもらうのはけっこう怖い

助けてくれるのは非常にありがたいのですが、やり方が間違っていてあぶないときもあります。安全な介助の仕方をわかりやすく説明することが大事です。

ちゃんと説明するイメージ

<私の体験談>
私がハローワークの前でひっくり返ったときのことです。珍しく後ろにひっくり返ってしまい、そのときは、優しい警備員のおじさんと通りすがりのおじさんが助けてくれました。
私を含め、みんな少しパニックになっていたのであんまり会話が成り立ちません。「よし、起こすべ起こすべ」とか「いったん地面に身体おろすべ」とか「おにいちゃん一回立ち上がってくれ」とかめちゃめちゃです。私はなんとか冷静になり、細かく説明をして助けてもらいました。幸いかすり傷ひとつなく、びっくりしたのとちょっと恥ずかしい気持ちを抱えてハローワークに行きました。

助けてもらうにも、こっち側のやるべきことをしっかりやらなければいけないなと思います。

ピンチじゃないのに助けてくれるときもある

今は特にピンチじゃないのに「大丈夫ですか?手伝いましょうか?」と声をかけてくれる人がいます。私はそういうときはできるだけ何かお願いするようにしています。そして「ありがとうございました!」とさわやかにお礼を言います。「いえ、大丈夫です」と断るより、なんかお互いにハッピーになる気がするのです。
「手伝いますか?」と声をかけることはすごく勇気のいることですから、それに対してお礼をしたいのです。

ありがたやあのイメージ

<私の体験談>
これは私の師匠からの教えなのです。ピンチじゃないときに家族や友人、リハビリ・介護関係者に「手伝いますか?」と言われたときにはなるべく「大丈夫です、がんばります」と答えます。これは「自分でできることはなるべく自分でやることが大事」ということが関係者にはわかっているからです。それに対して、外で会う人はそうとらえてくれるかわかりません。「せっかく声をかけたのに」と思ってしまい、次から街で車椅子の人と出会ったときに声をかけてくれなくなってしまうかもしれません。

声をかけてくれるということは本当にありがたいことです。今まで何度もそれに救われてきました。

まとめ
これはもう自分ひとりの力じゃどうにもならん
というときが必ずあります